<高校野球鳥取大会:鳥取城北7-6鳥取中央育英>◇29日◇決勝◇コカ・コーラウエストスポーツパーク野球場

 鳥取城北が鳥取で19年ぶりの春夏連続、夏は3年ぶり2度目の甲子園出場を決めた。4回、5-2とリードを広げ、なお1死二塁の場面で、3番の木村達也外野手(3年)が、鳥取中央育英の145キロ右腕・箕浦康介(3年)から左中間に2ランを放った。昨夏の準々決勝、昨秋決勝で完敗した相手を、三度目の正直で破った。

 木村は昨夏、1点を追う9回裏に併殺に倒れ、最後の打者となり号泣した。「去年のことがあったので燃えてました」と、リベンジの1発を振り返った。過去、春夏2度の甲子園はともに初戦で惜敗している。今度は、甲子園の「三度目の正直」が、チームの合言葉になる。

 ◆鳥取城北

 1963年(昭38)4月創立の私立校。普通科と商業学科がある。生徒数は823人(女子352人)。野球部は69年創部。部員数は72人。甲子園は春1度、夏は2度目。主なOBは巨人川口和久コーチ、阪神能見篤史。所在地は鳥取市西品治848。山根昌弘校長。◆Vへの足跡◆2回戦5-1米子西準々決勝6-2倉吉北準決勝8-3倉吉東決勝7-6鳥取中央育英