<高校野球愛媛大会:今治西6-3川之江>◇29日◇決勝◇松山中央公園野球場

 今治西が逆転勝ちで、2年連続12度目の優勝を決めた。1点を追う6回に打線が爆発。無死二、三塁から、笠崎遥司外野手(3年)の中越え二塁打で逆転を果たした。下位打線の連打など打者一巡の猛攻で一挙5点を取り、勝負を決めた。笠崎は「最高です」と振り返った。今大会は昨夏と同様にノーシードで接戦を勝ち上がった。全6試合が3点差以内の勝利で、準々決勝は延長11回の投手戦の末に西条を破り、準決勝の済美戦も逆転勝ちだった。大野康哉監督(40)は昨夏初戦敗退した甲子園に向け「粘り強い野球をしたい」と話した。

 ◆今治西

 1901年(明34)に西条中学校今治分校として開校。48年に今治第一、49年から現校名。生徒数は944人(女子463人)。野球部創部は05年で、部員65人。甲子園は春12度、夏は12度目。主なOBにDeNA藤井秀悟、西武熊代聖人、元阪急高井保弘ら。所在地は愛媛県今治市中日吉町3の5の47。藤田聡司校長。◆Vへの足跡◆1回戦4-3松山東2回戦5-2今治工3回戦2-0小松準々決勝2-0西条準決勝3-2済美決勝6-3川之江