<明治神宮大会:仙台育英12-4関西>◇14日◇高校の部決勝◇神宮

 仙台育英(東北地区)が関西(中国地区)を破って初優勝。来春センバツの出場校が1つ増える明治神宮大会枠は、東北地区に与えられることになった。

 仙台育英が、強力打線を武器に初優勝を果たした。0-2の3回無死満塁。来秋ドラフト候補の4番上林誠知外野手(2年)が中前に2点適時打を放って追いつくと、7連打を含む10安打9得点の猛攻で一気に試合を決めた。佐々木順一朗監督(53)は「『守りのチーム』と言うと、先に点を取られた時に焦る。選手には『打のチーム』と言い続けてきた」と、打ち勝った選手をたたえた。

 全国の舞台で猛打を発揮できたカギは「強者のメンタリティー」だった。上林は、10月16日のサッカー日本代表-ブラジル代表戦をテレビ観戦。自分たちのペースで4-0と快勝したブラジルに目を奪われた。「関西(地方)の強いチームにビビッてた。ブラジルのようにやろうとみんなに言ってきた。『自分たちが一番なんだ』と自信を持って」。

 昨年の光星学院に続く東北勢“2連覇”。上林は「どのチームにも負けないよう、厳しくやっていく」と締めた。強気に攻め、東北勢初がなし得ていない甲子園での日本一を狙う。【今井恵太】