4年ぶり2度目の甲子園に出場する山形中央の庄司秀幸監督(38)と樋渡琢巳主将、奥山慎吾副主将、武田和也の3年生3人が30日、山形県庁を表敬訪問した。吉村美栄子知事(63)から「山形に優勝旗がほしいですね。スポーツは勝つことが大切。きついことを言いますが、頂点を狙って下さい」と直々に“優勝指令”を受け、樋渡主将らは声をそろえて「はい!」。同主将は「多くの人の支えがあって甲子園に出場できることに感謝したいです」とあいさつした。

 10年以上前から毎冬休みに山形南郵便局で部員全員が仕分けのアルバイトを続けてきた。春の遠征費などを捻出するためだ。県制覇翌日の25日には同郵便局にあいさつに出向いた。「報告に行ったら逆に歓迎されました。お世話になった分、勝って恩返ししたい」と樋渡主将。庄司監督も「絶対勝たなきゃという気持ちで頂点を見て戦う。トップを狙うためにまず目の前の試合に全力を注ぐ」と初戦必勝を約束した。チームは8月2日に甲子園へ出発する。【成田光季】