現地7日にメジャー復帰を果たしたエンゼルスの大谷翔平投手。その後13日のツインズ戦で本塁打を放つなど、打撃は上り調子で連日日本メディアでもその活躍が報じられている。投球練習も始まっており、昨年受けたトミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)からの回復は順調のようだ。

その一方で思うように怪我からの回復が進んでいない選手もいる。レッドソックスのダスティン・ペドロイア二塁手がその一人だ。レッドソックスのライバル、ヤンキースの地元紙ニューヨーク・ポストの電子版が15日付けで「ダスティン・ペドロイアのレッドソックスのリハビリがうまくいっていない」という記事を掲載している。

2006年にレッドソックスでメジャーデビューしたペドロイアは以降、二塁のレギュラーとして定着し、2回ワールドシリーズ制覇を経験、オールスターにも4回選出されている。しかし2017年のオフに左膝軟骨の修復手術を受けることとなった。昨年、復帰したものの6月に左膝が炎症を起こし、負傷者リスト入りすると、8月にも再び負傷者リスト入りし、以降出場できず、自身3回目のワールドシリーズ制覇を出場することなく経験することとなったのである。昨シーズンの出場はわずか3試合、打撃は11打数1安打に留まった。

今シーズンも4月から出場したものの、6試合で20打数2安打と不調で、休養とリハビリのためマイナーでの調整策がとられることとなったのである。

5月2日から9日までダブルAのポートランドに所属して試合に出場し、16打数4安打を記録したが、その後チームが「軽い膝の痛み」を発表し、再び負傷者リスト入りしてしまったのだ。

同紙によれば14日ペドロイアは記者に対し「この間少し不快感があり、(月曜に)診察を受けた」と語ったということだ。そのうえで「全てが順調だ。金曜で準備が出来たと思う。わかるだろ、自分にはもっと打席が必要だ。自分の準備ができる前に何かを取り戻す必要がある。それだけだ」とリハビリが順調であると強調したものの「1週間じゃない。そうしたらまた怪我をしてしまう」と復帰まで時間がかかることも示唆したとしている。

怪我からの復帰はなかなか思うようにならないことも多い。35歳のペドロイアが慎重なリハビリで完全復活し、ヤンキースの好敵手の一員として復帰してくれることを望むばかりだ。