エンゼルス大谷翔平投手(24)が、次のステップへの見通しを示した。17日(日本時間18日)、リハビリを進めている右肘の現状について語った。強化トレーニングに加え、現在も定期的に素振りを継続。今後の予定について「来週(素振りを)やりながら、ティー打撃ができたら良いかなと思う。(今週中に)できれば一番良い」と、今週中にもティー打撃を再開する。

単調になりがちな日々でも、大谷の表情は明るい。「限られたメニューを毎日、繰り返している感じ。地味な練習も嫌いではない」と現在の心境を明かした。医療スタッフや首脳陣の慎重な意向もあり、進む幅は小さい。「もどかしさもある中で、できるメニューも増えている。そこは楽しい」。2月から右半身のトレーニングが可能となり、素振りも再開。次はティー打撃へと進む。1歩ずつの前進が励みとなっている。

楽しみはそれだけではない。マリナーズで始動したイチローについて「(対戦)カードがあれば、あいさつに行く機会もありますし、プレーも目にすると思う。すごく楽しみ」とうれしそうに話した。憧れの選手との再会も心待ちにする。

またこの日の囲み取材では、ある記者から「球場に大谷選手のバナー(外壁に飾られた写真)があって…」と質問されると、「バナナ?」と聞き間違い、大谷自身も含めて一同、大笑い。その場が一気に和んだ。クスッと周囲を笑わせる。そんな大谷らしさも健在だ。(テンピ=斎藤庸裕)

◆エンゼルス・オースマス監督(大谷が今週中にもティー打撃を行うことについて)「可能性はある。メディカルスタッフの意見を確認して、準備ができていれば次のステップにいく」

(テンピ=斎藤庸裕)