マー君、早くも開幕OK-。ヤンキース田中将大投手(30)が18日(日本時間19日)、敵地ブレーブス戦に先発し、5回2安打1失点2四球7奪三振とほぼ完璧な仕上がりを披露した。

序盤の3回までをボテボテの内野安打1本に封じると、4回には一気にギアを上げた。3番フリーマン、4番アクーニャを連続三振に仕留めると、5番マーケーキスの初球には最速151キロをマーク。結果的に、2ストライクと追い込んだ後の高めのつり球を右翼席へ運ばれたものの、メジャー屈指の中軸相手に、本気モードでエンジンの反応を確認した。「イニングも投げて、球数も投げられたので、その点に関しては、開幕を迎えても大丈夫だとそう思います」。

28日(同29日)の開幕戦(オリオールズ戦)では2年ぶり4回目の開幕投手を任された。最終登板となる次回23日(同24日)は調整登板となる見込みで、今回が事実上の「プレ公式戦」だった。課題に挙げていたカットボールを効果的にちりばめ、快テンポで各回の先頭打者をすべて打ち取る危なげない内容。試合の中でフォームを微修正できたのも、大きな手応えだった。「全体的に良かったですし、変化球もすべて良かったと思います」。メジャー6年目を迎える田中が、心身ともに鋭さを携え始めた。(キシミー=四竈衛)