カブスのダルビッシュ有投手(32)がドジャース戦に先発し、7回2安打1失点1四球、今季2回目の2桁10奪三振の快投を演じたものの、打線の援護がなく、勝敗は付かなかった。

ダルビッシュは、4月27日のダイヤモンドバックス戦で2勝目を挙げて以来、球団記録を更新する「9試合連続勝敗なし」となった。

この日は、2017年の終盤3カ月間、所属したドジャースと公式戦初対決となった。

立ち上がりの初回。ボールが先行がちだったが、落ち着いて3者凡退に仕留め、好スタートを切った。

2回は1死後、初安打を許したものの、3つのアウトすべてを三振で奪った。

3回は3者凡退。

4回。先頭バードゥーゴに初球の甘い速球を右中間スタンドへ運ばれ、1点を先制された。1死後、初四球を与えたが、追加点は許さなかった。

5回は、2三振などで3者凡退。

6回は、1番からの好打順を3者凡退。

7回は、2三振など3者凡退で締めくくった。

8回の攻撃で、打順が回ったところで代打を送られた。0-1と1点ビハインドのまま、この回は終了。

球数は109球。

最速は97マイル(約156キロ)。

防御率は4・65。

試合は9回無死一塁から、カブスの主砲リゾが右翼席へ逆転2ラン。ダルビッシュの黒星は消え、カブスは3連敗を免れた。

古巣相手とあって、敵地ファンのブーイングが飛び交う中での投球。試合後は「自分がいた3カ月、自分のこともそうだし、家族のこともすごくよくしてくれていたので、最後ああいう終わり方(ワールドシリーズ第7戦で黒星)をしたけども、とにかく感謝を持って臨もうと思っていました」と胸中を明かした。

投球については「いろんなタフな状況がある中で、こういう投球ができたというのは自分の中でプラスになります」と振り返った。

カブスの球団記録を更新する9試合連続で勝敗が付かなかったことに関しては「順調だと思います」とジョークで笑わせた。