ヤンキース田中将大投手(30)が、歴史に名を刻む完封勝利を挙げた。ア・リーグ東地区の首位を争うレイズ戦に先発し、全111球中76球がストライクという制球力を駆使して被安打2、10奪三振。自身ヤンキースタジアム初となるシャットアウトで5勝目を挙げた。ヤンキースの投手が同球場で被安打2以下、2桁奪三振で完封を決めたのは、02年のマイク・ムシーナ以来。通算270勝で殿堂入りしたコントロールの鬼に肩を並べる快投で、レイズとのゲーム差を1・5に広げた。

◆ヤンキースの完封 本拠地ヤンキースタジアムは右翼側が狭く左打者有利なため、左打者を並べられることの多い右投手にとっては、投球が難しく、完投することさえまれ。ヤンキース先発投手陣が最後に本拠地で9回完投したのはブランドン・マッカーシーで、14年8月21日のアストロズ戦、4安打8三振の完封だった。チームでは、今季は本拠地でも遠征先でもこれが初の完投であり完封。