マリナーズ菊池雄星投手が大リーグ初完封。日本人投手の完封は6月17日に田中(ヤンキース)がレイズ戦でマークして以来、10人目(27度目)。1年目では野茂、黒田、田中に次いで4人目。要した球数はわずか96球で「マダックス」と呼ばれる100球未満での完封劇。

左投手では04年石井(ドジャース)以来15年ぶり2人目。100球未満での完封は05年6月14日の大家(98球)08年7月7日の黒田(91球)17年4月27日の田中(97球)に次いで4度目。トロントのロジャーズセンターでは日本人初完封になる。

◆マダックス 100球未満での完封を意味する言葉として使われる。86~08年にブレーブスなどで通算355勝を挙げ、殿堂入りした大投手グレグ・マダックスは、通算35完封のうち13度を100球未満で達成。抜群の制球力は「精密機械」と呼ばれた。球数で降板のタイミングを管理する現代の大リーグで、100球未満の完封は先発投手の理想となる。