元パイレーツの外野手で殿堂入りを果たした故ロベルト・クレメンテ氏の妻、ベラ・クレメンテさんが死去したことが分かった。78歳だった。MLBとパイレーツが16日に発表した。

MLBによると、ベラさんはこのところ体調に問題を抱えていたという。パイレーツも今月1日、ベラさんが入院したことをツイッターで明らかにしていた。

ベラさんはロベルト・クレメンテ基金の会長を務めてきた。同基金は「クレメンテ氏の例とインスピレーションを通じ、前向きな変化と地域への貢献を促進」することを目的に設立された。

MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏はベラさんが「数え切れないほどの子どもたちに影響を与え、彼女の家族が継承してきた人道支援の手を広げ、困っている子どもたちを助けてきた」と、その死を惜しんだ。

ロベルト・クレメンテ基金によると、ベラさんとクレメンテ氏は1964年に結婚。クレメンテ氏は1972年の大晦日、ニカラグアの地震の被災者に救援物資を届ける途中に飛行機事故で亡くなった。(AP)