大リーグ機構(MLB)がマイナーリーグの球団数の大幅削減を検討していることに対し、米議会が強く反発し再考を要望したと19日、米メディアが報じた。

MLBは現在160あるマイナーのチーム数を、球場や設備の品質向上、マイナー選手の給料アップを目的として、21年までに全体の26%にあたる42チームを削減し、118球団にする計画を進めている。

選手だけでなく、職員や球場運営にかかわる人々が失職することも懸念されており、マイナー球団を失う市町村が受ける経済的損失は大きい。そのため議会は削減に強く反対。MLBと全30球団に送付した書面には「球団消滅はその地域や債権者、株主に大きなダメージを与える。また、国や地方行政は野球界に対し長年にわたって支援を続けてきているが、その関係にも影響を及ぼす可能性がある」などと記されている。