米大リーグ機構(MLB)が、選手会に対して報酬に関する代替案を提示する見込みだと24日(日本時間25日)、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が伝えた。

MLBと選手会の協議は26日(同27日)に行われる予定。選手会側は、既に合意していた報酬プラン(試合数と比例した日割りの給与)を維持するか、もしくは、球団オーナー側の求めるさらなる給与削減をある程度の割合で受け入れるかなど、いくつかの選択肢を与えられるという。

記事では選手会にとって、今シーズンの給与の繰り越しが最も受け入れやすい選択肢としているが、これがシーズンオフにフリーエージェントや年俸調停の権利を得る選手にとって、球団との交渉で悪影響を及ぼす可能性もあると、一部で懸念されているようだ。

MLBと選手会は3月下旬、今季の年俸が試合数に準じた日割りとなることで合意。だが、試合を無観客で開催することで球団は利益の大幅減を強いられる。5月中旬のMLBと球団オーナーの話し合いでは、収益を選手会と折半することで意見が一致。そうなれば、日割りで合意していた選手の給与はさらに削減されることとなり、一部の選手から反発を招いていた。

ただ、選手間やオーナー間でも、それぞれ意見の不一致はあるという。いずれにしても、6月中旬にキャンプを再開するためにはMLBと選手会が今週もしくは来週までに合意する必要があるとしている。