開幕が延期となっているMLBの2020年シーズンについて、オーナー陣の一部には、選手会が追加の年俸減額案を拒否した場合は中止で良いとする声があるようだ。米CBSスポーツが伝えている。

MLBと選手会は現在、7月上旬のメジャー開催を目指して様々な協議を行っているが、追加の給与削減案で合意に至っていない状況。両者は3月、年俸については開幕予定日から60日間の保証と、その後は試合数に応じた日割り計算という形で合意していたが、MLBは先週、年俸によって減額幅が変わる段階形式の報酬案を選手会に提示。これを受け、選手会幹部のマックス・シャーザー投手(ナショナルズ)が、選手側は追加の減俸案に応じるつもりはないとの声明を発表するに至っていた。

こうしたなか、米スポーツ専門局ESPNのバスター・オルニー記者は、情報筋の話として、追加の給与削減案を選手会が拒否した場合、「人件費と損失の大幅削減のため、オーナー陣にはシーズン中止に意欲的なグループがある」と報道。今季キャンセルという最終手段も辞さない声が出ていると伝えた。

なお、今季を中止するか否かについては、3月の合意でMLBのコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏に一任されている。