フィリーズのアンドリュー・マカチェン外野手が2日、スポーツ界の著名人らとともにUSAトゥデー紙に投書を行った。黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警察官に首を圧迫されて死亡した事件を受けたもので、警察官の「資格による免責」をなくし、違法行為の責任を取らせるようにすべきだと声を上げている。MLB公式サイトが伝えた。

投書のなかでマカチェンらは「心や姿勢が変わるのを待ってはいられない。その間に多くの人が死んでしまう。今こそアメリカの警察官の行動を変える必要がある」とコメント。警察官が一般人を傷つけても責任を追求されない状況を変え、当局がこうした警察官や部署に責任を取らせることができるようにする必要があると訴えた。

マカチェンらは人種差別的な中傷を口にしたり、違法捜査を行ったり、証拠の捏造を行ったりした警察官は直ちに懲戒免職となるべきだが、実際はそのような処分にはめったに至らないと指摘。警察官は主に組合の労働協約によって守られ、法的責任を負わなくても済む状況にあるとし、議会はこうした「資格による免責」を終わらせるよう動く必要があると求めた。