今季開催案について協議中のMLB(大リーグ機構)と選手会が、より一層対立を深めていることが明らかになった。AP通信などによると選手会は5日、MLB側に書簡を送り、その中で「MLBは不誠実な交渉姿勢により、米国から野球を奪っている」と批判。選手の報酬を大幅減額しようとする姿勢に反発した。

一方、オーナー陣は今季開催する場合、48試合程度を希望しているとESPN電子版が伝えた。1試合開催するごとに64万ドル(約7040万円)の損失が出ると試算しており、48試合が損失の許容範囲とみているという。MLBは選手会と合意に至らなくてもコミッショナーの権限で一方的に今季開催を決定する可能性もある。だがその場合、プレーオフを拡大するなどの変更については選手会の同意が必須であり、選手会は書簡の中で同意を拒否する可能性を示唆している。