MLB公式サイトが2日、今季から“二刀流”として復帰するエンゼルスの大谷翔平投手について特集を組み、「投手としての大谷の復帰が待ち遠しい理由」を3つ挙げた。

大谷は18年10月に右肘内側側副靱帯(じんたい)のトミー・ジョン手術を受け、昨季は打者に専念したが、今季は再び投打での活躍が期待されている。その大谷の復帰が楽しみな理由の1つとして、同サイトはまず「100マイル(約160キロ)の速球を投げられる」ことに注目。大谷は1年目に101マイル以上を3度記録しているが、過去2年間にこれほどの数字を3度以上出した先発投手は同投手しかいないとし、「3桁の球速に達する投手は見ていて興奮する」とつづった。

同サイトは2つ目の理由として「彼のスプリッターは球界で最も打てないものかもしれない」とコメントした。大谷は18年に、スプリッターで被打率3分6厘(55打数2安打)を記録し、50打席以上を対象とした数字ではメジャートップをマーク。さらに空振り率も56・4%と、75スイング以上を対象とした数字ではこちらもメジャー1位としており、同サイトは多くの打者がその「餌食」になってきたと述べた。

同サイトはさらに「変化球が彼の第3の武器」とし、スライダーとカーブも見る価値があると称賛。なかでもスライダーについては水平方向への変化が平均よりも大きく、メジャーでは3位にランクインしていると伝え、さらに打撃の才能もあることから「万全な状態であれば大谷はメジャー史上でも比類なき選手の1人だ」と締めくくった。