約2年ぶりの復活マウンドに注目だ。MLB公式サイトが2日(日本時間3日)、ポジション別で最も楽しみな選手の投手部門で、エンゼルス大谷翔平投手(25)を選出した。「見るべき投手は大谷だ。見ない理由はない」と力強く推薦。また、同サイトは大谷の投球についても特集を組み、復活登板が待ち遠しい3つの理由を挙げた。

まずは100マイル(約161キロ)を超える直球だ。メジャー1年目の18年には101マイル(約162・5キロ)を3度マーク。同年10月に右肘のトミー・ジョン手術を行い、リハビリ期間にフィジカル面を強化した。パワーアップを経て、故障明けでどれだけ球威が戻っているか、注目が集まる。2つ目にはスプリットを挙げ、被打率が低く空振り率が高い、「最も打てない」球種だと指摘。3つ目は変化量の大きいスライダーを数値で分析し、変化球の精度の高さを改めて説明した。

今日3日(同4日)から再開するキャンプでは、投打の二刀流で本格的に再始動する。実戦想定の投球練習を多く重ねていく見込みだが、エプラーGMやマドン監督ら首脳陣は慎重に大谷の状態を見極め、開幕までの3週間で徐々に強度を上げていく方針を示している。メジャー復帰登板は、18年9月2日のアストロズ戦以来。ファンも、大谷も、待ちに待ったマウンドとなる。(ロサンゼルス=斎藤庸裕)