昨年ア・リーグMVPでエンゼルスのマイク・トラウト外野手(28)が3日(日本時間4日)、今シーズンをプレーするにあたり、胸中を明かした。キャンプ初日の練習前、メディアの取材に応じた。

「正直に言うと、いい気分とは言えない。子供が生まれてくるし、多くのことが頭をよぎる。妻のこと、家族のこと。できるだけ安全に、本当にこの数週間というのは注意しないといけない。非常に難しい時間だし、みんなが困難な状況にいる。全員が責任を持って、社会的距離をとって、マスクをすることで、安全を心がけないといけない」

7月下旬にシーズン開幕となるが、夫人が第1子出産を8月に予定しており、トラウトは立ち会いを強く希望している。

「家族にリスクを背負わせてしまっているが、僕らは全てのファンのためにプレーする。僕は野球がしたい。本当に困難な状況で、次の日に何が起こるかなんて誰も分からない。だけど、スポーツを愛するファンがいて、僕らもプレーがしたい。そのうち、どれだけ安全かというのが分かるはず。もし何か起きたら、家族のためにも、考え直さないといけない。まだ多くの疑問がある」

キャンプ再開の初日、ウオーミングアップ終了後に他の選手がマスクを外す中、トラウトはそのまま着用して練習を継続。ベースランニングでもマスクを着用するほど、細心の注意を払って調整を行った。