メジャー2年目のマリナーズ菊池雄星投手(29)が8日(日本時間9日)、本拠地Tモバイルパークでサマーキャンプ再開後、初のフリー打撃に登板した。

40球で安打性の当たり3本で3奪三振。最速は95マイル(約153キロ)をマーク。「バランス良く投げられたんじゃないかと思います。久しぶりで不安はありましたが、カウントもうまく作れましたし、スピードもある程度は出てました。これからさらに上がっていくと思います」と振り返った。

アリゾナでの春季キャンプ後、中断期間も同地に残り、チェンジアップの改良に取り組んだ。140キロ台後半だった高速バージョンから、落差が大きく空振りが取れる球にアレンジ。実質的にはフォークに近い、人さし指と中指で「がっつり」挟むチェンジアップが完成した。この日は、3三振中2個が新チェンジアップ。「三振が取れたのは収穫だと思います」と、納得できる内容だった。

次回登板予定の14日(同15日)を含め、24日の開幕まで実戦登板は残り2試合。「貴重な実戦の機会は無駄にしたくない。1試合目から100%のパフォーマンスが出せるように準備したいです」。変則日程の短期60試合。アクセルは緩めずにいく。