ブレーブスなどで活躍し、二塁手としてオールスターに2回選出されたフランク・ボーリング氏が11日に88歳で逝去したことが分かった。家族によれば、5年前にがんと診断されており、亡くなる直前まで野球の動向を追っていたという。

ボーリング氏はタイガースで6年、ミルウォーキー時代も含めブレーブスで6年を過ごし、通算打率2割5分4厘、106本塁打を記録。タイガース時代の1958年にゴールドグラブ賞に輝き、ブレーブス時代の61年と62年にオールスターに選出された。

現役引退後数年してから、大リーグ機構(MLB)からの助成金を受け、非営利団体と共に子どもたちの放課後の活動を支援。アラバマ州モービルで、心身に問題を抱える子どもたちのための野球リーグを創設した。

息子のクリスさんは「父は常に野球を追いかけていました。おとといまでずっと」と語り、引退後の同氏の活動について「子どもたちと野球をするのが大好きでした。彼らのためならなんでもしていました。車椅子に乗った子たちが塁を回れるように、手助けしたり。見ていて素晴らしい光景でした」と語っている。(AP)