エンゼルス大谷が右肘の手術後2度目の紅白戦に登板した。4イニング相当で64球、2安打1失点で5四死球1三振も、序盤の3イニングは無安打無失点。前回7日に比べ、制球力や力感が改善。ストライクを取りにいき、腕が振れなかった前回と比べ「そんなに置きにいく感じもなかった。自分なりの、普通の先発時の感じで投げていたかなと思います。直球もまずまずだった」。5四死球は与えたが、手応えはあった。

登板前日は、水原通訳に投球フォームを撮影してもらい、確認作業を繰り返した。普段はしないワインドアップで勢いをつけ、短い距離でも助走をつけて投球した。「登板までの練習で、どこまで調整できるか。1日1日が大事になる」。少年の頃から続ける野球の基礎練習にテーマを持たせて、短期修正への糸口とした。

前日は打者で本塁打を含む3打数2安打2打点。実戦ではメジャーで初めて打者出場翌日に登板した。「体の感じも、昨日出た割には問題なく行けていた」。とはいえ、4イニング目(48球目以降)で崩れ、2安打2四球で途中降板。「決めにいった時の変化球が抜けていた。そこが決まってくれれば、もっと三振もとれる」。19日(日本時間20日)の登板を経て、中6日で26日(同27日)のアスレチックス戦がメジャー復帰マウンドとなる見込みだ。(アナハイム=斎藤庸裕)

◆2度目で改善された点

<1>四死球 前回は打者のべ10人で7四球。この日は打者16人で5四死球

<2>ストライク率 30%から40・6%に。直球は46%から59%まで改善

<3>ワンバウンドの球数 前回の17球から8球に