エンゼルス大谷翔平投手(26)が二刀流継続へ変わらぬ思いを示した。

5日(日本時間6日)、オンラインで「可能性があればやりたい」と心境を語った。2日(同3日)のアストロズ戦登板後に右腕の屈筋回内筋の炎症が判明。投球再開まで4~6週間で今シーズンは登板がなくなり、残る試合は打者に専念する。二刀流の復活は再び来季へ持ち越されたが、可能性がある限り、投打で前に進んでいくことを誓った。

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大谷の気持ちは変わらなかった。時には明るい表情を見せ、二刀流継続への思いを語った。「可能性があればやりたいと思ってます」。2日のアストロズ戦登板後にMRI検査を受け、右腕の屈筋回内筋の炎症と診断された。今シーズンの登板はなくなったが、自ら投手を諦めるつもりは毛頭ない。「来年の頭(開幕)からしっかり投げられるように」と気を引き締めた。

自身の思いだけでなく、チーム方針や周囲の環境にも支えられている。「野手をやれって言われたらやりますし、ピッチャーだけと言われたらやりますけど、どちらもできるのであればやりたい」。道は閉ざされていない。前日4日、マドン監督が「私の考えでは、できると思っている」と明言。同監督は90年代から二刀流選手の起用を提言してきただけに、投打でのプレーの魅力に理解がある。また、ファンの応援や期待もある。だからこそ「まずは投げられるように、もう1回頑張りたい」と改めて意欲を示した。

右肘のトミー・ジョン手術から復帰して2試合で、再び右腕に異常が出た。それでも「長引くような感じではないので、リハビリの過程での炎症かなという感じ」と軽症を強調した。残るシーズンは打者に専念し、再び来季の二刀流復活を目指す。やっていける自信については「どれだけ投げられるか次第じゃないですかね」と冷静に言った。まずは投手としての力を磨き、出直す。【斎藤庸裕】