プレーオフ進出を目指すレッズが、6連勝で勝率5割に復帰した。「1番左翼」で出場した秋山翔吾外野手(32)は、3打数1安打1打点1四球と、4打席で2回出塁して1得点。リードオフマンとして快勝に貢献。打率は2割4分1厘となった。

開幕前、ナ・リーグ中地区では現在首位のカブスを上回るほど下馬評が高かったレッズが、ここまで苦しみながらもベナントレースの最終コーナーを回ったところで、ようやく本領を発揮し始めた。

1点リードの3回には、3本塁打で一挙5点を追加。ア・リーグ最高勝率のホワイトソックス相手に完全に主導権を握った。6-1と5点リードの7回には、先頭の秋山が四球で出塁。3番ボットの左中間二塁打の間、俊足を飛ばして三塁ベースを蹴り、華麗なスライディングでホームベースをタッチし、ダメ押し点を加えた。

9月11日に秋山が1番に復帰して以来、レッズは7勝1敗。最大6だった借金を完済し、ようやく本来の戦い方が取り戻してきた。試合後のベル監督は「我々は、これまでにあきらめたことはない。これからも目の前の試合に集中していくだけだ」と、落ち着いた口調ながら残り8試合への意欲を語った。