エンゼルス大谷翔平投手(26)は、二刀流再挑戦へ向けて投打で出直す。シーズン最終戦のドジャース戦に「4番DH」で出場し、4打数1安打。メジャー3年目、打者では打率1割9分、7本塁打24打点、投手としては2試合で0勝1敗、防御率37・80の結果に終わった。「結果的にポストシーズンには行けなかったので、悔しさの方が大きかった」と唇をかんだ。

来季は二刀流の真価を問われる年となる。8月上旬、右腕の屈筋回内筋群の損傷が発覚後、「可能性があれば(投打で)やりたい」と意欲を示した。この日も変わらぬ思いを明かした一方で、自信については「まずは不安なくしっかり投げるというのが最低条件だと思うので、そこ次第かなと思います」。17年オフにメジャー各球団の大谷獲得合戦を制し、二刀流を後押ししてきたエプラーGMが今季限りで解任され、今後の二刀流プランは現時点で不透明なだけに、しっかり準備する必要がある。

打者でも今季はきっかけをつかめなかった。「技術的な部分が大きいかなと。足りない部分がやっぱりあると思います」と力不足を痛感。それでも「悪いところはその分、伸びしろがあると思っているので」と前を向いた。メジャー1年目、二刀流で活躍できるポテンシャルは示した。3年目、投打で崩れた。「出た課題はつぶすという繰り返しで、良くなるように練習するだけ」。失敗を糧とし、完全復活へとつなげる。(ロサンゼルス=斎藤庸裕)