23日に行われるワールドシリーズ(WS)第3戦で先発予定のレイズ右腕チャーリー・モートン投手(36)は、この試合で勝利を得れば“ポストシーズン史上最強投手”の記録に並ぶことができる。だが、本人は野心よりも謙虚な気持ちを持って毎回の登板に臨んでいるようだ。

モートンはアストロズ時代の2017年10月21日以降、ポストシーズンでは7連勝中。記録会社「エリアス・スポーツ・ビューロー」によると、ポストシーズンにおける連勝記録はオーランド・ヘルナンデス氏の8度が最多となっており、モートンが23日に白星を挙げれば史上最多タイとなる。

モートンは決戦の舞台にも強く、17年にア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦とWS第7戦で勝利をマークすると、レイズに移ってからも19年のワイルドカードで白星をつかみ、今季はア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦で勝利投手に。決戦4試合を制した初の投手となった。

そんなモートンだが、本人は「朝起きた時に『さあ俺の見せ場が来るぞ』と思うことはないな。それよりも、求められていることができるよう、やるべきことをやって準備を整えられただろうかと自問する。目が覚めた時に浮かぶのは、そう多くの人が経験できるわけではないことを、自分がやらせてもらえるんだという謙虚な思い。そう考えて準備に取り組んでいる」と、控えめな言葉を残している。(AP)