24日に行われたワールドシリーズ第4戦で、劇的なサヨナラ勝ちの立役者となったレイズのブレット・フィリップス右翼手が、歓喜のあまり過呼吸を起こして失神寸前の状況に陥ったことを明かした。

1勝2敗としていたレイズはこの日、1点ビハインドで迎えた9回2死一、二塁の状況で途中出場のフィリップスが中前適時打を放って同点とすると、相手の守備の乱れからさらに1人が生還し、試合をひっくり返した。チームは勝利の喜びに酔いしれ、フィリップスもその熱狂のなかにいたが、そのうち頭痛が始まったという。

フィリップスは25日に「みんなと祝いながら、ものすごいエネルギーを消耗して、失神寸前になったんだ。自分が脱水状態になっていることに気づかなかった。点滴を受けなくちゃならなくてね。こんなの初めてだ。トレーニングルームに戻ったとき、安静時の心拍数が140を超えていたんだよ」とコメント。過呼吸に陥っていたことも明かし、スタッフが落ち着かせようと慌てていたと当時の状況を語った。

フィリップスによると、ホテルに戻った際には500通を超えるメッセージが届いていたという。同選手は「支えてくれた1人1人に感謝し、その1通1通に返事をしていて」、眠りについたのは午前4時だったとも話した。(AP)