カージナルスは28日、昨季にゴールドグラブ賞を獲得したコルテン・ウォン二塁手の年俸1250万ドル(約13億8000万円)になる来季契約オプションを破棄した。

ウォンは違約金100万ドルを受け取り、ヤディエル・モリーナ捕手やアダム・ウェインライト投手らとともにフリーエージェントとなる。

30歳のウォンは2013年のメジャーデビューからカージナルスひと筋にプレー。2年目の14年からレギュラーに定着し、昨季はキャリア初のゴールドグラブ賞を獲得した。今季は53試合に出場して打率2割6分5厘、1本塁打、16打点、5盗塁という成績。11月に発表される同賞の最終候補に残っている。

しかしカージナルスは新型コロナウイルスの影響で財政面が不安定なことから、ウォンの契約オプションを破棄する難しい決断をせざるを得ない状況に。チーム公式サイトによると、ジョン・モゼリアクGMは「交渉の扉を開けておくことで双方が合意している」と再契約に含みを持たせている。