新監督を探しているタイガースが、29日に前アストロズ監督のA・J・ヒンチ氏と面談を行ったようだ。タイガースは今オフに複数の候補者と面談を行ってきたが、情報筋がMLB公式サイトに明かしたところによると、ヒンチ氏が最有力候補だという。

サイン盗み問題で1月にアストロズから解任されたヒンチ氏は、米大リーグ機構(MLB)から今季中の活動停止を命じられており、タイガースは同氏をリストアップしながらも、これまで接触することができなかった。だが、ワールドシリーズが終了し、ヒンチ氏もさまざまな球団と交渉することが可能に。ホワイトソックス新監督候補にも挙がっていたが、同球団はトニー・ラルーサ氏の招へいを決めており、監督探しをしているのはタイガースとレッドソックスの2球団となった。

なお、サイン盗みに関しては調査の結果、ヒンチ氏は関与しておらず、不正行為に使用されたモニターを2回破壊するなどして反対の意を示していたことが明らかになったが、チームの不正を阻止できなかったとして処分を受けていた。タイガースのアル・アビラGMは以前、「サイン盗みのスキャンダルはいいことではないが、いったん処分が終わればキャリアを再構築するのは自由だ」と話していた。