32年ぶり7度目のワールドシリーズ王者に輝いたドジャースのジャスティン・ターナー内野手(35)が、第6戦で新型コロナウイルスの陽性反応が確認された後に隔離措置を無視して優勝セレモニーに参加して批判を浴びている件で、デーブ・ロバーツ監督(48)が初めてメディアの取材に応じた。

リモートでスポーツ解説者ダン・パトリック氏のラジオ番組の取材に応じたロバーツ監督は、「彼自身がこうなると思っていたわけではない。非常に残念な出来事でしたが、何事も起こらないことを祈りましょ。人は間違いを犯すことがあり、そして自分の犯したことを後悔します」とコメント。チームの記念撮影ではマスクなしでターナーと隣り合わせで座っていた同監督は「感染していないことを願い、祈っている。他の誰もが感染していないことを」と語った。

試合中にターナーの感染が発覚して8回途中で降板したものの、優勝が決まるとフィールドで歓喜に沸く選手たちの輪にターナーの姿もあり、マスクを外して記念撮影したり、同僚とハグする場面も見られたことから「優勝を台無しにした」と批判を浴びたことについても、「アメリカはもちろん、世界中がパンデミックの最中にいますが、ドジャースファンが32年間待ち続けていた喜びの瞬間を奪われないことを願っています」とコメント。ターナー自身の体調を気遣う様子も見せ、自身は試合後から毎日PCR検査を受けているが現時点まで陰性が続いていることを明かした。

USAトゥデイ紙によると、ドジャースの選手たちは28日に空路でロサンゼルスに戻り、各自自宅で2週間の自己隔離と健康観察を行っているという。ターナーと妻のコートニーさんは個別にチャーター機で帰宅し、公衆衛生局の指示に従って無症状でも他人と接触しないよう自宅で隔離措置を取っていると伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)