日本ハムは3日、西川遥輝外野手(28)のポスティングシステムを利用したメジャー移籍を承認し、同日に申請したことを発表した。

この制度についてQ&A形式で解説します。

 

Q ポスティングシステムって何?

A NPB所属の選手が海外FA権取得前に米球界に移籍できる制度。当初は最高入札額を提示(ポスティング)することから付けられた名称だったが、18年オフからは選手が結んだ契約の総額に応じて譲渡金の額が決まる変動制に改定された。当初は最高額を入札した球団に独占交渉権が与えられたが、現在は日本の球団が譲渡金を設定し、選手が支払う意思がある全てのMLB球団と交渉できる。しかし名称は残っている。

Q どのように進んでいく?

A 申請期間はコロナ禍の今季は申請期間が1週間繰り下げられ、11月8日~12月12日。MLB事務局が契約可能選手を全30球団に通知後、選手サイドは獲得希望球団と30日間交渉できる。

Q 日本の球団はいくらもらえる?

A 18年11月発効の新制度で選手の年俸総額に応じて決まる変動制に改定された。 譲渡金は契約金、年俸、バイアウト(契約解除)額の総額のうち2500万ドルまで20%、2500万ドルから5000万ドルまで17・5%、5000万ドルを超えた分に15%を乗じた額を足して算出。年度ごとに出来高払いの15%が追加譲渡金として支払われる。かつての上限2000万ドルを得るためには、契約総額約1億2000万ドル(約132億円)を超える必要がある。