【アナハイム(米カリフォルニア州)18日(日本時間19日)=斎藤庸裕】偉業達成は再び持ち越しとなった。エンゼルス大谷翔平投手(27)が、アスレチックス戦に「2番投手」で出場し、8回5安打2失点、108球を投げ10奪三振も勝敗はつかなかった。投手ではベーブ・ルース以来103年ぶりの「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」まであと1勝。打者では本塁打王のタイトルを争う。この日、スプリットを多投し、バント安打を狙った二刀流大谷の胸の内を探ると、見えてきたのはさらなる成長を望む純粋な姿勢だった。

【大谷一問一答】

-投球を振り返って

全体的にコマンド(制球)も良かった。打たれたのはホームランになっているので、そこは前回に続いて反省点かなと思います。

-右肘の張りで17日の登板を回避。今季投げられないという思いはあったか

そんなことはないですね。多少、張りが返ってくるのが遅かったので、一応、報告したという感じです。

-本塁打王はどれほど意識しているか

残りも少ないので、とりたいという気持ちもありながら、最後いい感覚で終わるか、悪い感覚で終わるか、来年以降のオフの取り組みも変わってくると思うので。まずはいい打席を増やしたいなっていうのが一番かなと思います。

-世界一のプレーヤーを目指している。近づいているという感覚はあるか

確実に成長はしていると思う。それは自分でも実感してますし、こうやって高いレベルの中でやらせてもらって、日本にいるだけではここまでの経験はできなかったと思うので、それはすごい感謝しています。