マー君1勝 岩隈との楽天対決も重圧「ないです」

マリナーズ戦に先発し今季初勝利を挙げたヤンキース田中(撮影・菅敏)

<ヤンキース4-3マリナーズ>◇17日(日本時間18日)◇ヤンキースタジアム

 ヤンキース田中将大投手(27)がマリナーズ岩隈久志投手(35)との“元楽天エース対決”を制した。メジャーで日本の先発投手が投げ合うのは3年ぶり12度目で、同一球団出身者のマッチアップは初めて。米メディアも「歴史的」と注目した一戦で、互いに今季最長の7回を投げる奮闘を見せた。3失点でしのいだ田中に軍配が上がり、今季初勝利をマーク。4失点の岩隈は2敗目を喫した。

 立ち上がり。不運な当たりが田中を襲う。先頭の青木を打ち取った後、2人目は打球がマウンドに当たってセンターに抜け、3人目はボテボテの当たりが三塁内野安打となった。4人目も緩い当たりが内野の間を抜け、満塁に。次打者の内野ゴロの間に先制点を許した。それでも、この日は強い気持ちがあった。

 田中 肩を落としてしまいがちですけど、ああいうアンラッキーなことが続くと。でも自分の中でいい気を出していけば、アンラッキーもなくなるんじゃないかなと、1点取られた後は切り替えて投げていきました。

 回を追うごとに安定感が増し、速球は今季最速の94マイル(約151キロ)をマークした。前回乱れたコントロールも修正し無四球だった。女房役のマキャンは「空振りを多く取れていたし、速球は最高レベルだった」と絶賛。ジラルディ監督も「球が非常に良かった。今季のベストゲームだった」とたたえた。

 チームは4連敗中で、自身も今季まだ白星がない。さらに岩隈との「楽天対決」は日米で注目された。普通なら重圧がかかるはずだが、田中は「ないです。まったくないです。もちろん連敗でチームがいい流れじゃないというのは頭にありましたけども。この試合を勝つことが自分の仕事だと思って投げた」と言い切った。

 楽天の新人時代から5年間をともに戦った岩隈との真剣勝負。田中は「マウンドに上がってしまえば本当に、相手の打線との対戦なので。いつもとあまり変わらなかった」とクールに答えた。だが、長男誕生後の初勝利でもあることを問われると表情を崩し「それは自分の中で、勝てばそうだなというのは頭にありましたけど。子供の話はもういいじゃないですか」と照れた。【水次祥子】

 ◆日本人先発対決 13年6月25日の黒田(ヤンキース)-ダルビッシュ(レンジャーズ)以来で12度目。12度のうち8度はホームで投げた方が勝ち投手になっている。日本人投手の1日3人先発は14年7月1日の黒田(ヤンキース)岩隈(マリナーズ)松坂(メッツ)以来13度目で、全員が7回以上投げたのは初めて。

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