マエケン7勝でチーム救う 新エースだ 新人王だ

<ブルワーズ1-8ドジャース>◇6月30日(日本時間7月1日)◇ミラーパーク

 ドジャース前田健太投手(28)が6月30日(日本時間1日)、ブルワーズ戦に先発して6回を3安打1失点に抑え、ナ・リーグ新人トップタイの7勝目を挙げた。初回に先制点を許したものの、2回以降は立ち直った。11勝を挙げている左腕エースのクレイトン・カーショー(28)が椎間板ヘルニアで戦列を離れる緊急事態。揺れるチームを救う力投だった。

 先発ローテの柱となって引っ張っていく決意が、投球にあふれていた。5回2死一、三塁。前田は11年リーグMVPの3番ブラウンに力の勝負を挑み、内角速球で詰まらせて遊ゴロに仕留めた。ピンチにも動じなかった右腕は「調子自体は良くなかったけれども、味方が点を取ってくれたので落ち着いて投げることができた」と、打線の援護に感謝した。メジャーで自己最多タイの4四死球とコントロールに苦しんだ。失点した初回だけで28球を要したが、追加点を許さず6回までマウンドを守った。

 シーズン前に結んだ出来高も、投げるたびに加算される“獲得ゾーン”に突入した。前回登板で先発数の初ボーナス(15先発で100万ドル)を獲得したのに続き、投球回で最初の関門(90イニングで25万ドル)をクリアした。チームはこの日でシーズンの折り返し地点となる81試合を消化し、前田は16試合に先発し92回2/3を投げた。出来高の満額達成(32先発と200イニング)も十分に可能なペースだ。

 勝利数は新人トップタイで、新人王争いの有力候補にも浮上した。腰痛で故障者リスト入りするカーショーに代わり、暫定的なエースとしてフル回転の起用が濃厚な前田は「オールスター休みまで、みんなでカバーしたい」とさらなる活躍を誓った。日本選手では01年イチロー以来の新人王、そして総額1015万ドルの出来高。疲れのたまる夏場に差し掛かっても、モチベーションはむしろ高まっている。

 ◆ナ新人王争い 野手はストーリーとシーガーの2人がリード。ストーリーは開幕から6戦7発と衝撃のメジャーデビューを飾り、ここまで新人1位の19本塁打、50打点をマーク。シーガーは新人最多の80試合に出場し打率(2割9分9厘)やOPS(8割9分9厘)でストーリーを上回る。投手は前田とマッツが7勝で並ぶが、内容は前田の方が良く、防御率(2・82)投球回(92回2/3)奪三振(89)などが新人でトップ。前阪神の呉昇桓はセットアッパーとして新人最多タイの39試合に登板し防御率1点台。