ヤンキースに不協和音、守護神「いいね」したものは

ヤンキース・ジラルディ監督(17年10月撮影)

 【クリーブランド(米オハイオ州)6日(日本時間7日)=水次祥子】ア・リーグ地区シリーズ第2戦が行われ、今季で契約の切れるヤンキース(ワイルドカード)のジョー・ジラルディ監督(52)が崖っぷちに立たされた。インディアンス(中地区)を相手に8-9と延長13回サヨナラ負け。2連敗で後がなくなった。その采配には米メディアやファンから批判が集中。既定路線だった来季の契約更新にも暗雲が漂ってきた。8日(同9日)の第3戦は田中将大投手(28)を先発させ、反撃ののろしを上げたい。

 インディアンスに王手をかけられ、ジラルディ監督に批判が集中した。良くなっていた先発サバシアを5回1/3、わずか77球で交代させたことも不可解だったが、問題はその後。8-3とリードした6回裏2死二、三塁の場面だった。

 2番手グリーンが代打チゼンホールにカウント0-2から死球を与えた。しかし、この1球はテレビで見ると打者の手ではなく、バットのグリップエンドに当たったように見えた。ファウルチップであれば、そのままサンチェス捕手が捕球しており、三振で3アウト。続く1番リンドアに1点差に迫られる満塁本塁打を喫することはなかった。

 だが、ジラルディ監督はリプレー検証(チャレンジ)の要求すらしなかった。試合後、チャレンジしなかった理由を聞かれると「リプレーの確認が、規定の30秒内でできなかった。投手のリズムを狂わせたくなかった」と説明に四苦八苦。ニューヨークポスト紙の著名コラムニスト、ジョエル・シャーマン氏は「この第2戦の6回はジラルディの10年のヤンキース監督生活において最低の瞬間だ」とこきおろした。

 連敗でチーム内にも不協和音が生じ始めた。守護神チャプマンのインスタグラムのアカウントが、別のアカウントの「今季終了後、ジョー(ジラルディ)の契約が更新されないことを希望しよう。彼は完璧な大ばか野郎だ」というコメントに「いいね」をしたことが発覚。複数メディアが次々とこれを報じた。

 ジラルディ監督とキャッシュマンGMの契約は今季までだが、プレーオフ(PO)進出で契約延長が既定路線となっている。しかし、ハル・スタインブレナー共同オーナーは「NJドットコム」の取材に「我々がもっと出来るチームだというのは疑いようがない」と話し、PO進出が「合格ライン」ではないと示唆。このまま3連敗で終われば監督のクビは危うい。