ヤンキースが逆王手 マー君は最終戦救援待機

勝利に喜ぶヤンキースのカストロ(左)とジャッジ(AP)

 ヤンキースが“田中効果”で逆王手だ! 9日(日本時間10日)に本拠地で行われたインディアンスとの地区シリーズ第4戦に7-3で快勝。2連敗後の2連勝でシリーズをタイに戻した。ポストシーズン(PS)での采配を批判され続けているジラルディ監督も「(後がなくなった)第2戦の負けはつらいものだったが、今は全く違う気分だ」と手応えを口にした。

 遊撃グリゴリアスが「タナカが懸命に戦って僕らの望みをつないでくれた」と言うように、第3戦で田中が7回無失点の快投を見せたことで、流れが完全に変わった。第4戦先発のセベリーノも同様にアグレッシブな投球。最速99・8マイル(約160・6キロ)の直球を武器に7回4安打3失点と好投し、PS初勝利を挙げた。3日のワイルドカードゲームでツインズに1/3回KOされた姿はそこにはなかった。

 11日(日本時間12日)の最終第5戦はベテラン左腕サバシアが中4日で先発する。田中もリリーフ待機する可能性がある。ジラルディ監督は「日本のプレーオフで(救援の)経験があるのは知っている。彼に聞いて状態が良ければ起用する」。総力戦でア・リーグ優勝決定戦進出をつかみ取る。(ニューヨーク=水次祥子)