ダルビッシュ「完全な人間いない」グリエル差別行為

グリエル(2014年6月6日撮影)

 ヒューストンで27日に行われた米大リーグのワールドシリーズ第3戦で、アストロズのグリエル内野手がアジア人を差別するようなしぐさをしたことが問題となった。AP通信によると、大リーグ機構が本人から事情を聴く方針で、何らかの処分が下される可能性もある。

 2回にドジャースのダルビッシュ投手から本塁打を放った後、ベンチで目尻を指で押さえて両目を細くしながらスペイン語でアジア人を指す蔑称を口にしたとされる。2014年にプロ野球DeNAに所属していた同内野手は「誰も傷つけるつもりはなかった。日本でプレーしていたし、日本人には多大な敬意を持っている」と釈明した。

 ダルビッシュ投手は「いろいろな人種の人たちに対し、区別するようなことをするのは良くない。大リーグ機構がちゃんとした処置をしないといけない」と話す一方で「完全な人間はいない。いろんな人がこのことから学べると思う。人類として、また一つ前にいくステップにできれば、ただのミスで終わらないんじゃないかな」と語った。