マエケン企画 大谷歓迎「アリゾナ日本人会」

スパイクを手に笑顔を見せるドジャース前田(撮影・奥田泰也)

 「アリゾナ日本人会」で切磋琢磨(せっさたくま)だ! ドジャース前田健太投手(29)が8日、大阪で「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」に参加し、来春の日本人共闘プランをぶち上げた。大谷と交渉を行った7球団は、いずれもアリゾナで春季キャンプを行う。前田はキャンプ中に大谷と食事を共にすることを楽しみにしており、西武からポスティングでメジャー入りを狙う牧田和久投手(33)が加われば、心強い日本人会が生まれそうだ。

 メジャー挑戦を表明した大谷へのアドバイスについて聞かれた前田は「僕のところには(聞きに)来ないと思いますけど」と苦笑しながらも「一緒に食事? そうなればうれしいなと思います」と、春季アリゾナキャンプでの対面を心待ちにした。

 この日の会合には同じくポスティングでのメジャー移籍を目指す牧田も参加。大谷に先がけ現地での野球環境について伝授すると、電話番号も交換した。牧田もアリゾナでキャンプを行う球団に所属すれば、3人が一堂に会しての食事会が実現する可能性は高い。

 「アリゾナ日本人会」結成となれば、大谷&牧田のメジャー1年生にとっては心強い。大リーグへ移籍した日本人投手がまず直面するのはマウンドとボールの違い。その対策を聞くことができるからだ。前田は滑る大リーグ球について「国際大会が多くなってるんで、その中でいろいろ解決できていると思う。僕はWBCとか経験して慣れていたので、それほど苦にはならなかった」というが、ドジャース移籍直後のキャンプでは岩隈(マリナーズ)やダルビッシュ(当時レンジャーズ)と会食をした。10以上もある滑るボールへの対応法などの情報を得てプレーに生かした。大谷が求めてくれば、助言は惜しまない。

 前田は大谷の二刀流について「それが成功するのが日本人にとっての夢だと思うし、日本人が評価されるのはうれしい。可能じゃないですかね」とエールを送る。そのためには先輩大リーガーとしてアシストは惜しまない。【千葉修宏】