トーミ氏殿堂入り「陰の努力は見えないだろう」

 ジム・トーミ氏(47)が24日(日本時間25日)、米野球殿堂入りを果たした。

 ユニホームの裾を膝元まで上げた古風なスタイルそのままにトーミ氏は派手さとは縁遠かった。600本塁打を突破した9選手で唯一最優秀選手に輝いたことがなく、主なタイトルは本塁打王1度。俊足も華麗な守備力もなく、愚直に実績を積み上げただけに、晴れの日に「選手の誰もが通る陰の努力は見えないだろう」としみじみ語った。

 インディアンスの黄金期を支えた。1995年から7年で6度プレーオフに進出し、自身も96年から9年連続で30本塁打以上をマーク。当時指導者だった、プロ野球ヤクルトなどで活躍したチャーリー・マニエル氏への感謝を忘れず「マニエル監督がいなかったら、自分はここにいなかった」と言い切った。

 2001年に49本塁打、02年は自己最多の52発を放ちながらタイトルは取れなかった。ただ、当時のライバルに後々ついて回った禁止薬物にまつわる疑惑とは無縁。社会貢献活動にも熱心な、武骨で真摯(しんし)な選手だった。