94年鈴木一朗からイチローに/足跡

99年7月6日、オリックス対西武 イチローは西武松坂からメモリアル100号本塁打を放つ

 米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(44)が本拠地セーフコフィールドで会見を行い、今季の残り試合に出場せず球団の会長付特別補佐に就任すると明かした。

<イチローのオリックス時代の足跡>

 ◆91年11月22日 オリックスからドラフト4位で指名される。

 ◆92年7月11日 ダイエー戦に途中出場し1軍デビュー。初打席は二ゴロ。

 ◆同7月12日 ダイエー戦に9番左翼で先発。5回に木村からプロ初安打。

 ◆同7月17日 ジュニアオールスターの8回、代打で決勝弾を放ちMVP。

 ◆93年6月12日 近鉄戦の8回、野茂からプロ初本塁打。

 ◆94年4月7日 登録名を「鈴木一朗」から「イチロー」に変更と発表。

 ◆同6月12日 ロッテ戦でプロ野球史上初の「サヨナラ振り逃げ」。

 ◆同8月10日 日本ハム戦で57試合連続出塁のプロ野球新記録。同26日近鉄戦まで69試合に伸ばす。

 ◆同9月20日 ロッテ戦の6回に園川から二塁打を放ち、プロ野球史上初のシーズン200安打を達成。

 ◆同10月9日 210安打、打率3割8分5厘でシーズン終了。

 ◆95年9月19日 西武に勝ってリーグ優勝決定。

 ◆10月2日 最終戦までフル出場し、69年王(巨人)以来、パ・リーグ初の全イニング出場の首位打者。首位打者、打点王、盗塁王の「3冠」は史上初。

 ◆96年7月21日 オールスター第2戦の9回2死、打者松井(巨人)の場面で登板。全セの野村監督は松井に代打高津(ヤクルト)を送り、結果は遊ゴロ。

 ◆同9月23日 日本ハム戦の延長10回にサヨナラ二塁打を放ち、2年連続リーグ優勝を決める。

 ◆同10月24日 巨人に5-2で勝ち、初の日本一。

 ◆97年6月25日 日本ハム戦の4回、下柳から三振を喫するまで216打席連続無三振のプロ野球記録。

 ◆98年10月9日 最終戦に出場し、5年連続全試合出場。首位打者も5年連続で、67~70年張本(東映)の4年連続を抜く新記録。

 ◆99年4月20日 日本ハム戦の9回に金村から本塁打を放ち、史上最速となる757試合目で通算1000安打を達成。

 ◆同7月6日 西武戦の9回に松坂から通算100本塁打を記録。

 ◆同年8月24日 日本ハム戦で死球を受け、翌日から欠場。連続試合出場が763試合でストップ。

 ◆00年8月27日 ロッテ戦で右脇腹を痛め、翌日から戦線離脱。

 ◆同10月13日 本拠地最終戦の西武戦で途中出場し1軍復帰。これが日本最後、951試合目の出場。

<イチローのメジャー時代の足跡>

 ◆01年4月2日 アスレチックス戦でメジャーデビューし、2安打。

 ◆同11日 アスレチックス戦で右翼から三塁への送球で走者を刺し、アナウンサーの「レーザービーム」が代名詞に。

 ◆同9月29日 アスレチックス戦でシーズン234安打とし、新人のシーズン安打記録を更新。最終的に242安打を放ち、首位打者、最多安打、盗塁王。チームはメジャー最多タイの116勝で新人王とMVPにも輝く。

 ◆02年9月22日 エンゼルス戦で史上6人目となる新人から2年連続シーズン200安打。

 ◆同11月 日米野球でMLBオールスターの一員として凱旋(がいせん)。7試合で31打数11安打。

 ◆03年9月20日 アスレチックス戦で56年ぶり3人目となる新人から3年連続シーズン200安打。

 ◆04年5月21日 タイガース戦で日米通算2000安打。

 ◆同8月26日 ロイヤルズ戦でメジャー史上初の新人から4年連続シーズン200安打。

 ◆同10月1日 レンジャーズ戦でシーズン258安打を放ち、ジョージ・シスラーが記録した257安打のシーズン最多記録を84年ぶりに更新。

 ◆同3日 レンジャーズ戦で安打数を262に更新。球団新の打率3割7分2厘で3年ぶり2度目の首位打者。

 ◆05年6月14日 フィリーズ戦でメジャー通算1000安打。696試合で達成は史上3位のスピード。

 ◆06年3月 第1回WBCの日本代表に選出。フル出場し、世界一に貢献。

 ◆07年7月10日 7年連続7度目出場の球宴で、史上初のランニング本塁打を含む3安打でMVP。

 ◆08年7月29日 レンジャーズ戦で日米通算3000安打。

 ◆同9月17日 ロイヤルズ戦でウィリー・キーラーのメジャー記録に並ぶ8年連続シーズン200安打。

 ◆09年3月 第2回WBCに出場。決勝の韓国戦で延長10回に決勝打を放ち、チームを2連覇に導く。

 ◆同3月31日 胃潰瘍のため初の故障者リスト(DL)入り。

 ◆同4月15日 DLから復帰したエンゼルス戦でいきなり満塁弾。日米通算3085安打とし、張本勲のプロ野球記録に並ぶ。翌日、3086安打に更新。

 ◆同6月3日 オリオールズ戦で自身の球団記録を更新する27試合連続安打。

 ◆同9月6日 アスレチックス戦でメジャー通算2000安打。1402試合はアル・シモンズに次ぐ史上2位のスピード。

 ◆同13日 ヤンキース戦でメジャー新記録の9年連続シーズン200安打。

 ◆10年9月23日 ブルージェイズ戦で10年連続シーズン200安打。10度達成はピート・ローズに並ぶメジャー記録。

 ◆11年9月 184安打、打率2割7分2厘で、前年までのシーズン200安打、打率3割、オールスター出場、ゴールドグラブ賞獲得が10年でストップ。

 ◆12年同7月23日 若手2投手とのトレードでヤンキースへ電撃移籍。背番号は「31」に。同日のマリナーズ戦に8番で先発し、4打数1安打。

 ◆13年6月25日 ヤンキース黒田、レンジャーズ・ダルビッシュが投げ合った一戦で、9回に4年ぶりのサヨナラ弾。

 ◆同8月21日 ブルージェイズ戦で日米通算4000安打。

 ◆15年1月27日 マーリンズと1年契約。背番号も「51」に。

 ◆同10月4日 シーズン最終戦のフィリーズ戦で、8回にメジャー初登板。1回を2安打1失点。

 ◆16年6月15日 パドレス戦で2安打し、日米通算4257安打に到達。ピート・ローズの持つメジャー通算安打記録の4256本を抜いた。

 ◆同8月7日 ロッキーズ戦で史上30人目のメジャー通算3000安打。16年目での達成はピート・ローズに並ぶ最速。

 ◆17年4月19日 セーフコフィールドでのマリナーズ戦でシーズン1号。日米通算25年連続での1発で、リッキー・ヘンダーソンが持つメジャー記録に並ぶ。

 ◆18年3月7日 マリナーズに5年半ぶりの復帰。