大谷24歳 4年ぶりバースデーアーチの予感

7回表エンゼルス1死、二塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)

<マリナーズ4-7エンゼルス>◇4日(日本時間5日)◇セーフコフィールド

 エンゼルス大谷翔平投手(24)が、右肘内側側副靱帯(じんたい)損傷からの復帰2戦目で初安打を放った。日本時間では24歳の誕生日だったこの日、「6番指名打者(DH)」で出場したマリナーズ戦で4回に右前打、7回に右翼線を破る二塁打を放ち、4打数2安打2得点。無安打に終わった前日から一転、打って走って勝利に貢献した。今日5日、米国時間でも誕生日を迎える。バースデーアーチの期待が高まる。

 大谷は迷いなくバットを振った。4回無死二塁、右腕リークの初球、86・5マイル(約139・2キロ)のシンカーを捉えると、鋭い打球が一、二塁間を抜いた。30日ぶりにともしたHランプを「出ないよりは出た方がもちろん良いですけど、打席での見え方、打てそうな気がする待ち方、そういう方が大事かなと思う」と冷静に振り返りつつ、「ボールに対しての入り方はすごく進歩している。そこが一番、良かった」としっかりと手応えを口にした。

 3三振の前日は2ストライクから粘れず、簡単に三振を奪われたが、実戦を経験したことで、打席で余裕が出た。「きっちり(ボールを)見えるところは見えている」。第1打席は追い込まれてから4球、ファウルで粘った。打撃妨害で復帰後の初出塁。「最初の打席で出塁できたのは良かった」。これできっかけをつかむと、2打席目は初球から思いきってスイングし、初安打。第4打席は「しっかり狙った球を待っていこうかなと思っていた」と内角球を思い切り引っ張り、右翼線を破った。5月24日(同25日)以来となる長打とマルチ安打。わずか1日で内容も結果も前進した。

 大谷の活躍に導かれるように、チームはマリナーズ戦の連敗を4で止めた。チームの勝利に貢献し「そこが一番うれしい」と、復帰初戦とはまた違った喜びを得た。「明日勝ち越せるように、また頑張りたいなと思います」。出塁、安打、二塁打とステップアップすれば、期待されるのは本塁打。今日5日は24歳の誕生日。2発を放った20歳以来、4年ぶりのバースデーアーチの予感が漂ってきた。【斎藤庸裕】