菊池雄星「一生の財産になる」憧れイチローと同僚

マリナーズ入団会見で菊池は背番号18のユニホームを手に、左からサービス監督、ディポトGM、1人おいて代理人のボラス氏と記念撮影する(撮影・菅敏)

マリナーズ菊池雄星投手(27)はレジェンドとの対面を心待ちにした。イチローとチームメートとなることに胸を躍らせ「簡単には説明できないというか、特別な思いはあります。イチローさんの考え、ルーティンとかを知りたいと思って、特集や本はほとんど読んできたつもりです。本当に会う機会があると思うので、たくさんお聞きしたいこともあります」と野球少年のような顔をみせた。

鮮明な記憶がある。00年6月6日、当時8歳だった雄星少年が、初めてプロ野球を見たのが、地元の岩手県営野球場で行われたオリックス-ダイエー戦だった。お目当てはオリックス時代のイチローで「その時のオーラというか雰囲気は、ずっと記憶に残っています」という。

マリナーズは3月20、21日に東京ドームでアスレチックスとの開幕2連戦を行う。ここでの登板が実現すれば日本でのデビューに加え、憧れの人と同じグラウンドに立つことになる。「イチローさんが雲の上の存在過ぎて、会うまで信じられないというのが正直な気持ち。本当に一緒にプレーする機会があれば、必ず僕の一生の財産になると思いますし、ピッチングを楽しみたいと思います」と意欲をみせた。

背番号は、西武時代の「16」ではなく「18」を選んだ。「日本人にとって特別な番号。いつか背負いたいと思っていたので選ばせていただきました」。15歳でメジャーを志し、たどり着いた舞台。新たな背番号を背負い、レジェンドが守るマウンドに立つ-。「一緒にプレーさせていただけるのが楽しみで仕方ないです」と目を輝かせた。【四竈衛】