マエケン1勝も「またやっちまったと後悔」一問一答

<ドジャース18-5ダイヤモンドバックス>◇30日(日本時間31日)◇ドジャースタジアム

ドジャース前田健太投手(30)が今季初先発し、7回途中3失点で初勝利を飾った。

以下は前田との一問一答。

-今季初勝利。どこがうまくいった

前田 そんなに走者をためることなく、失点もソロホームランだけだったし。あとは味方が点を取ってくれたのが大きかった。

-ソロホームラン3本を被弾

前田 まあ、不利なカウントでストライクを取りにいったストレートを打たれている。次の登板から気をつけようと思っています。

-今日は4球種すべてうまく使えていた

前田 しっかり全部投げられた。

-今季初安打も。これからも野手のような安打を期待してもいいか

前田 もちろん(笑い)。

-今までで1番チェンジアップが多かった。最初からプランされていたのか

前田 打者によってうまく使い分ける。その時の打者の狙い球によっても変わってくる。今日は単純にそうなっただけかな。

-初勝利の感想は

前田 初登板で勝てたことが自分自身すごく大きい。いい初登板になった。

-内容は

前田 ソロホームラン3本はちょっともったいないボールもあった。防げたホームランもありましたけど、結果的にゲームを作りながら投げることができたので良かったと思います。昨日延長でたくさんリリーフを使っていた。そういう意味ではしっかり7回途中まで投げられたのは良かったかなと思います。

-降板時はスタンディングオーベーション。ただ、悔しそうな表情も

前田 まあ、あのイニングはやっぱり投げきりたかった。2アウトから四球という形で降板になってしまった。すごく悔しい思いが強く残った。ただ、ファンの方からたくさん拍手をもらってマウンドを下りられたことはすごく幸せなこと。あの瞬間はすごくうれしかったですね。

-今季、先発としての目標は

前田 まずはしっかり1年間ローテを守ることが大事。先発として1年間チームに貢献できるように投げていきたいと思います。

-ワールドチャンピオンに向けて

前田 本当にチームとしていいスタートが切れていると思う。自分自身もいいスタートを切れている。まだまだ先は長いですけど、ワールドチャンピオンをみんなで目指して頑張っていきたいと思います。

-犠打と今季初安打

前田 あれぐらいは普通なんですけど(笑い)。2つともしっかり得点につながっていますし、あらためて9番打者として投手としてしっかり仕事ができれば得点につながる。僕の後はいい打者が続く。そういう意味ではしっかり出されたサインに応えられるようにやっていきたい。

-走者を出しての併殺打など内容もよかった

前田 そうですね。今までだとズルズルいってしまうような展開もあったけど、うまくゲッツーを取ったり粘り強く投げることができた。そういう意味では成長した内容だったかなと思う。ソロホームラン3本はストライクを取りにいったボールを打たれてしまっている。そういうところを次、同じ相手と当たる時は少し変えながら反省点としてやっていきたい。僕自身、成長した内容の登板だったと思います。内容以上によかったかなと思います。

-先発として勝ち星がついた

前田 もちろん大きいですね。やっぱり白星がつくことというのは、先発ピッチャーにとってうれしいことですし。すごく気持ち的に楽になれるので。シーズン最初の1勝というのは、早めにやっておきたいですし、1試合目にできたということはいい材料かなと思う。

-チェンジアップ多く

前田 自信を持って投げることができましたし、左バッターがすごく多くて、自信のあるボールですし、こういう配球もありかなと。1つ自分の中で材料になった。ずっとこれを続けていけば狙われることもあると思うので変えていかないといけないかもしれないけれど、こうやってチェンジアップでカウントを取ったり、三振を取りにいったりとか、やっぱりなかなかこれまではできなかったことなので。これだけ左バッターを並べられると、これまでだと選択肢が少なくなって打たれることが多かったけど、こうやってチェンジアップという1つの武器が増えて、左バッターを並べられても不安要素がない。そういう意味では今日の内容というのはすごく自信になる。

-チェンジアップは去年より精度が増した

前田 上がってきていますね。ストライクを取る時とか。打者有利なカウントではなかなか使えなかったですけど、去年までは。そういう意味では、打者有利なカウントでも使えたり、フルカウントでも使えたりとか。あとはちょっと狙われているなと思った時にうまく変化をつけながら投げることができていた。今日たくさん投げたことによって自分の中で引き出しがすごく増えた。いい感覚というのもすごくあった。

-前夜は延長13回。リリーフ陣のためにも長い回を投げないと、と思っていた

前田 正直、途中から気づきましたね。入る前はそんなに昨日のことって考えていなくて、入って、投げながら球数が増えていって、代わる雰囲気ないなと思った時に「ああ、そうだ。昨日延長だった」と。向こうの出てくるピッチャーとかも見ていて、お互い昨日ピッチャーを使ったんだなと気付き始めて、あ、今日これ長いイニングを投げないといけないなって5、6回くらいから気づきました。

-昨日は試合終盤までベンチにいた

前田 いましたね、ほぼ最後まで。途中で「帰っていいよ」って言われて車に乗った瞬間に点を取られて多分(試合が)決まった。家に帰ったのは1時くらいですかね。

-疲労を感じさせず

前田 まあ、そうですね。まあ大丈夫。ご飯を食べてすぐ寝ました。

-ラムとの対戦。手応えは

前田 去年は1回も対戦していなくて久しぶりに対戦した。こうやって左を抑えていけば、たくさん左を出されることもなくなるかもしれない。あまり右左で苦手意識は正直、今までで1番少ない。ほぼないに近い。ラインアップを見た時にすごく左が多いなと思ったけど、今は不安になることはない。

-今日のハイライトは

前田 先頭打者本塁打かな(苦笑い)。ホームランバッターじゃないバッターに打たれてびっくりした。最後の(オープン戦)登板も先頭バッターにホームランを打たれていたので、またやっちまったと思って結構、後悔した。スイッチが入るというよりも、入っていたスイッチをいきなり切られたような…結構ダメージが大きかった。その後はうまく切り抜けられて、味方がすぐに追い付いてくれた。(1回裏の同点)ホームランがなければ難しい心境だったけど、追いついてくれてすごく楽になった。

-緊張感があった

前田 入り方は特別いつもと違うことはなかった。ただ、初登板は早く1つめのアウトを取りたいし、早く1イニング目を投げ終えたいので、初回はすごく大事だと思って入った。そこで1つ目のアウトを取れずに1点を取られるというのは、ピッチャーとしては嫌な点の取られ方。あそこだけは悪かったというか、自分としては嫌な点の取られ方だったなと思う。