大谷復帰戦無安打も「まず、勝ったことが良かった」

タイガース対エンゼルス 9回表エンゼルス2死二塁、四球を選び出塁し、右肘に固定具を装着するエンゼルス大谷(撮影・菅敏)

<タイガース2-5エンゼルス>◇7日(日本時間8日)◇コメリカパーク

エンゼルス大谷翔平投手(24)の打者復帰戦は、5打席で4打数無安打1打点、2三振1四球の結果だった。復帰戦で今季初打点、初出塁をマークした。

大谷は試合後「自分が開幕というより、しっかり結果を出したいな。そういう感じでした。まず、勝ったことが良かった」と振り返った。

「3番指名打者(DH)」で出場。相手先発の左腕ノリスに対し、フェースガード付きのヘルメットで登場した。

1回1死一塁で迎えた復帰第1打席は、見逃し三振だった。3球目の145キロ外角直球をファウルした際、ヘルメットが脱げた。5球目の133キロスライダーを見送り、三振に倒れた。

第2打席は3回1死二、三塁から遊ゴロで今季初打点を挙げた。3球目、高めスライダーを空振りした際にはヘルメットが脱げる強烈なスイング。4球目の133キロ低めスライダーを引っかけ、遊撃手が二塁より右に守る大谷シフトにかかった。首脳陣から得点力アップを期待された中で、きっちり打点を挙げた。

5回1死一塁の第3打席は、空振り三振した。6球目、ワンバウンドした外角のスライダーに手を出した。見逃せば完全にボール球だった。

7回1死二塁の第4打席では、三塁線へ強烈なライナー性の当たりを放った。この打席は右腕ヒメネスとの対戦となり、4球目の外寄り152キロ直球を捉えた。抜ければ復帰後初安打となるところだったが、三塁手の好プレーに阻まれた。

9回2死二塁の第5打席は、左腕フェルナンデスから四球を選んで復帰後初出塁した。一塁塁上で、打席で着用していた白いエルボーガードとは別の、走塁用のダイヤルが備えられた黒いプロテクターをつけた。

マイナーの試合にも出場しておらず、これが今季初実戦。左腕のスライダーにはタイミングが合っていなかったが、右腕と対戦した第4打席は鋭い打球だった。