手術より長いブランクが成績に影響か/メモ

1回表エンゼルス1死一塁、ファウルボールを放ち、勢い余ってヘルメットを浮かせるエンゼルス大谷(撮影・菅敏)

<タイガース2-5エンゼルス>◇7日(日本時間8日)◇コメリカパーク

エンゼルス大谷翔平投手(24)が、グラウンドに戻ってきた。昨年10月1日に受けた右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(トミー・ジョン手術)から219日。タイガース戦に「3番指名打者(DH)」でスタメン出場。4打数無安打、2三振1四球だったが初打点をマーク。開幕から約1カ月遅れたが、大谷のメジャー2年目がスタートした。

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トミー・ジョン手術を受けた打者の成績は、復帰後どうなるのか? 昨年5月に手術した16年新人王のシーガー(ドジャース)は開幕から復帰し4月は苦戦。米国生物工学情報センターが昨年、手術を受けたMLB野手34人を調査した結果、手術後に成績を落としたケースが多い。米データ分析サイト「ファングラフス」の14年の調査では、手術後に長打力が落ちるケースが多いと結論づけている。しかし表が示す通り、10年以上前の例では、成績がむしろ向上している。データ時代の近年は野球の質が日々進化しており、手術の影響というより長いブランクが成績に影響している可能性もありそうだ。