大谷、手術以降初ブルペン43球「楽しかった」

右肘手術後、初めてブルペンで投球練習をするエンゼルス大谷は、表情を緩ませ第1球目を投じる(撮影・菅敏)

エンゼルス大谷翔平投手(24)が26日(日本時間27日)、ブルペンで43球の投球練習を行った。昨年10月1日に行った右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(トミー・ジョン手術)以降では、初めてのブルペン入り。立った捕手に対して21球、座った捕手に対して22球、感触を確かめるように投げ込んだ。

傾斜のあるマウンドから投球を行うのは昨年9月2日のアストロズ戦に登板して以来、297日ぶり。久々のマウンドに「気持ちよく投げられたと思います。懐かしい感じはしました」とすがすがしい表情で振り返った。

キャンプ中の3月8日にキャッチボールを再開。徐々に段階を上げ、術後から約9カ月でブルペン入りとなった。この日は50%ほどの力の入れ具合で投球。「楽しかったですね。キャッチボールもやっぱり、できない時期から比べたら楽しいですし、今日みたいにまた一段階上がって、ブルペンで投げるのも楽しいですし、そうやってちょっとずつ上がっていくのは、どの段階でも楽しいかなと思います」と声を弾ませた。

投球練習後にはオースマス監督とも話し、同監督は「すごくいい感覚だったと言っていた」と明かした。今季の投手復帰については苦笑いしながら、「それはない」と改めて否定した。トミー・ジョン手術から約9カ月後の初ブルペンは、ひとまず順調に終了。今後のブルペン入りの頻度は未定だが、ホワイト投手コーチによれば次回は「土曜日になると思う」と3日後になるという。

大谷はこの日、26日のレッズ戦に通常通り3番DHで出場。打者出場を続けながら、来季の二刀流復帰に向けて投打で調整を進めていく。