奇跡呼ぶエンゼルスの「家族的温かさ」無類強さ発揮

試合後、エンゼルスの選手たちがこの試合で着ていた背番号45のユニホームがマウンドに捧げられた(ロイター)

<エンゼルス13-0マリナーズ>◇12日(日本時間13日)◇エンゼルスタジアム

エンゼルスが2投手のリレーで準完全試合を達成した。

スカッグス投手を失って以降、チームは4勝3敗と勝ち越している。前半戦の最終戦では、延長の末に10-11でサヨナラ負けを喫したものの、ア・リーグ西地区1位を独走するアストロズを最後まで苦しめた。粘り強さも増している現状を、オースマス監督は「選手の思いが、また、タイラー(スカッグス)が我々を後押ししている」と表現する。

1年目の大谷が「やりやすい環境を整えてくれた」と何度も感謝したように、エ軍には元々、家族のようなアットホームな雰囲気がある。ヤンキースやレッドソックスなど強豪球団を囲む辛口メディアやファンは少なく、南カリフォルニアの気候に合った温かさがある。プロの勝負ではあだとなることもある一方、無類の強さを発揮するときもある。家族が一丸となって悲しみを乗り越えようとしている。だから奇跡も起こる。【MLB担当=斎藤庸裕】