大谷は「純粋な人間」エンゼルスのマドン新監督会見

エンゼルスタジアムで行われた就任会見で、ジェスチャーを交えてスピーチを行うマドン新監督(撮影・斎藤庸裕)

エンゼルスのジョー・マドン新監督(65)が24日(日本時間25日)、エンゼルスタジアムで就任会見を行った。

96年から05年まで主にベンチコーチとしてエ軍に在籍しており、来シーズンが15年ぶりの復帰となる。「今日は私にとって、また私たちにとって特別な日。ここにいられて、非常にうれしい。まずは関係性を構築すること。それから物事を進めていく」と話した。

来季、投打二刀流で復帰を目指している大谷翔平投手(25)の起用法も注目される。マドン監督は大谷の印象として「スポーツを愛して、とても純粋な人間。ただただ、野球がしたいというのが、非常に印象的。これから彼のことをもっともっと知って、方向を見いだしていきたい」。プレーヤーとしては「彼は二刀流選手。力をいれないスイングで飛距離が出るし、軽めに投げても力強いボールになる。これは、どの投手も、野手も欲しいもの」と能力を高く評価した。

メジャー1年目の昨季は中6日で登板し、前後1日は休養日。1週間のうち残りの4日間は打者出場というスケジュールを基本としていた。同監督はエプラーGMと起用プランについても話したと明かしたが、内容については「まだ。これから分かるだろう」と話すにとどめた。

大谷は9月中旬に左膝の手術を行い、復帰に向けてリハビリを進めている。この日は球場でキャッチボールを行い調整。球団広報によれば、約2週間前から再開し、約90フィート(27・4メートル)の距離まで伸ばしており、経過は順調のようだ。華やかに行われた新監督就任会見にも出席し、約20分の同監督のスピーチに最前列で耳を傾けていた。

19年シーズン、チームは72勝90敗でア・リーグ西地区4位に沈み、5年連続でプレーオフ進出を逃した。08年にレイズを初のワールドシリーズ進出、16年にはカブスを108年ぶりにワールドシリーズ制覇に導いた名将に再建を託す。