自信持ち挑んだ初実戦、秋山翔吾が発した意外な言葉

デビュー戦の1回に初打席で初安打を放ったレッズ秋山は、ベンチでナインにタッチで迎えらえる(撮影・菅敏)

<とっておきメモ>

<オープン戦:レッズ2-7ホワイトソックス>◇23日(日本時間24日)◇アリゾナ州グッドイヤー

レッズ秋山翔吾外野手(31)が、3打数1安打で上々の実戦デビューを飾った。「1番中堅」で出場し、1回の初打席で中前へライナー性のクリーンヒット。その後の2打席はともにゴロで凡退した。

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初出場を振り返った秋山のコメントの中で、意外な言葉があった。「どうしても僕の性格的に悲観的になりやすいというか、やっぱり最低これくらい(のパフォーマンス)はしたいとか、そういうのがある」。

キャンプ初日から、堂々としていた。フリー打撃では同僚が柵越えを連発。パワーの差を見せつけられた秋山は「逆に自分を見失わずに済む」と前向きだった。感覚が狂わないかと問われても「狂わないですね。芯に当てられるか、ヒットゾーンに飛ばせるかが重要なので。全く気にならない」。強気というよりはむしろ、自分の立ち位置と長所をしっかり理解していた。

周囲に惑わされず自分らしさを貫く姿は、自信すら感じさせた。だが実は「あまり楽観的にできるタイプじゃない」という。初実戦へ、やはり重圧があったのだろう。キャンプ地到着から約10日が経過し「結果どうこうじゃなくて、まず自分のベストを尽くして、楽しんでやるというのをこっち(米国)ではすごく勉強させてもらっていると思う。性格が変わるといいなと思いますけど(笑い)」。少しずつ米国になじんでいる。【MLB担当=斎藤庸裕】