日本は開幕先送り、台韓は開始/プロ野球各国対応

プロ野球各国対応

米大リーグ(MLB)のインディアンスが、メジャー開幕に向けて7月1日を照準に準備を進めるよう選手に伝えたことを6日(日本時間7日)、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が報じた。日程は変更の可能性があるとした上で、準備の必要性を強調したという。メジャーは6月にキャンプを再開し、7月初旬にリーグ開幕を目指す案が伝えられている。

<プロ野球各国対応>

◆日本のプロ野球 2月末からオープン戦を無観客に切り替え、3月20日の開幕に備えたが同9日に延期を決定した。その後、4月10日以降、同24日と目指すも、感染の拡大で開幕日決定は先送りになった。現段階でリーグ戦の最大125試合、交流戦中止、開幕後も無観客が決定的と厳しい状況だ。昨季は交流戦18試合を含むシーズン143試合でペナントを争い、セ・リーグは巨人が5年ぶりの優勝。パ・リーグは西武が連覇した。日本シリーズはソフトバンクが4勝0敗で巨人を下し、3年連続の日本一。

◆台湾プロ野球 4月12日に無観客で開幕し、8日から1000人を上限に観客を入れた試合開催をスタートする。開幕から選手、球団職員、審判、報道関係者が入場する際の検温、アルコール消毒、健康状態を証明する書類の提出などを義務付け、入場人数も制限。楽天は無観客のスタンドに観客の代わりに人形や人のパネルを配置し、チアガールによる応援も行われている。8日以降は観客にマスク着用を求め、間隔を空けて着席させる方針。レギュラーシーズンは10月中旬まで120試合が行われる。

◆韓国プロ野球 5日に開幕し、当面は無観客で、レギュラーシーズンは11月まで144試合を行う予定。開幕後は新型コロナウイルス感染拡大防止の特別ルールを徹底し、選手は常に検温で体調を管理、ハイタッチの自粛、唾吐き禁止、ベンチ裏でのマスク着用などが行われている。試合中は審判がマスクとゴム手袋着用、一、三塁コーチのマスク着用も義務付けられている。今後は観客を入れての開催も検討されるが、1人でも選手の感染が分かった場合は、少なくとも3週間リーグを中断する。

◆MLBのこれまで 3月12日にオープン戦中止を決定し、3月26日の予定だった開幕を少なくとも2週間、遅らせることを発表。事態の悪化に伴い延期が続いた。さまざまな報道が飛び交う中、AP通信などが4月28日、遅くとも7月2日の開幕を目指していると報道した。翌29日、トランプ大統領が「ヤンキースの試合をヤンキースタジアムで見たい。選手はヤンキースタジアムで、少ないが観衆の前でプレーできると思う」と発言した。昨季はナショナルズがワールドシリーズ制覇。

◆検査結果 米スタンフォード大が新型コロナ抗体検査をMLB関係者1万人に実施し、約1%が抗体を持っていたことが判明したとMLBネットワークのジョン・ヘイマン記者が伝えた。検査は感染の広がり方を調査するために実施された。